鍼治療後にやっていいこと・避けたいこと【まとめ】

[まとめ]鍼治療後にやっていいこと・避けたいこと

鍼治療を受けたあとは、体が治る方向へと大きく変化している大切なタイミングです。
この時期の過ごし方次第で、治療の効果をさらに高めることも、逆に弱めてしまうこともあります。

この記事では、鍼治療後の当日から翌日以降にかけての「やっていいこと・避けたいこと」をわかりやすくまとめました。
これから鍼治療を受けようと考えている方や、実際に治療後の過ごし方で迷っている方はぜひ参考にしてください。

➡ 詳しい解説はこちら:
鍼治療後の当日・翌日以降の過ごし方(詳しく解説)

✅ 鍼治療後にやっていいこと(効果を高める行動)

1. 水分をしっかりとる

鍼治療を受けたあとは血流が改善し、体内の老廃物や疲労物質が排出されやすい状態になります。
このとき十分な水分をとることで代謝がスムーズになり、治療効果をしっかり実感できるようになります。
冷たい飲み物ではなく、体を冷やさない白湯や常温の水がおすすめです。

2. 2〜3時間の安静

施術直後は体がリラックスモードに入り、だるさや眠気、場合によっては軽いめまいが出ることもあります。
これは「好転反応」と呼ばれるもので心配はいりませんが、なるべく安静にして体を休めることが大切です。
帰宅後は横になって休んだり、可能であれば少し仮眠をとるとさらに効果が高まります。

3. 腹八分目の食事

治療によって活発になった自然治癒力をフルに使うためには、消化にエネルギーを奪われないようにすることが大切です。
そのため食事は腹八分目を心がけ、脂っこいものやドカ食いは避けましょう。
消化に負担をかけない和食や野菜中心の食事がおすすめです。

4. ぬるめのお風呂・軽いストレッチ

熱すぎるお風呂は避け、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることでリラックス効果と血流改善を促せます。
また、軽く体を伸ばすストレッチは血の巡りを助け、治療効果を持続させるサポートになります。

5. 質の良い睡眠

鍼治療後の体は回復スイッチが入った状態です。
しっかり睡眠をとることで、傷んだ組織の修復や疲労回復がスムーズになります。
夜はスマホを長時間見続けず、リラックスして眠りにつくことを意識しましょう。

❌ 鍼治療後に避けたいこと(効果を下げる行動)

1. 激しい運動や筋トレ

施術後は血流が良くなっているため、激しい運動を行うと疲労感が強く出たり、体調を崩す原因になります。
特に筋トレやマラソンのような負荷の大きい運動は控え、ウォーキング程度にとどめましょう。

2. 飲酒

鍼治療後はアルコールの吸収が普段よりも早くなり、悪酔いや体調不良につながります。
また、アルコールは回復のために必要な体の働きを妨げるため、治療当日の飲酒は控えるようにしましょう。

3. 熱いお風呂や長風呂

血流が急激に良くなっている状態で熱いお風呂に入ると、のぼせや体調不良の原因になります。
治療後は2時間ほど空けてから、ぬるめのお湯で短時間の入浴にとどめましょう。

4. 体を冷やす行為

冷房の風に長時間当たる、氷の入った飲み物を大量にとるなどの行為は、せっかく整った体を冷やしてしまいます。
鍼治療の効果を長持ちさせるためにも、体を温めることを意識しましょう。

翌日以降の注意点|好転反応について

鍼治療を受けた翌日以降に「体がだるい」「眠い」「軽い頭痛がある」といった反応が出る場合があります。
これは「好転反応」と呼ばれるもので、体が回復に向かう過程で一時的に起こる自然な反応です。
数日で落ち着くことが多いため、焦らず安静にして水分補給や睡眠を意識してください。

詳しくはこちらもご覧ください:
👉 [鍼灸治療前の基礎知識] 鍼灸治療の好転反応とは?

🌿 まとめ

  • 鍼治療後は「水分・安静・睡眠」が基本
  • 運動・飲酒・熱すぎるお風呂は控える
  • 翌日以降も体調の変化に注意し、好転反応は自然な回復のサイン

➡ さらに詳しい解説はこちら:
鍼治療後の当日・翌日以降の過ごし方(詳しく解説)

    著者プロフィール 飯島 隆行(いいじま たかゆき)

    群馬県伊勢崎市『くにさだ鍼灸整骨院』院長

    医師に見放され、長い後遺症の経験から、「命の尊さ」と「信じる力」を大切にする鍼灸師。
    経絡治療を得意とし、東洋医学の養生法でアドバイスする。

    東京自由が丘 脈診臨床研修会所属 認定治療院

    飯島 隆行

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