腰痛の原因と鍼灸アプローチ|脊柱管狭窄症を中心に解説

腰痛の代表的な原因

腰痛と一口に言っても原因はさまざまです。代表的なものは以下の通りです。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 腰椎分離すべり症
  • 腰椎圧迫骨折

これらの多くは、年齢を重ねることで骨や椎間板、靭帯にストレスが蓄積し発症する 退行性変性疾患 です。
実際に当院に腰痛で来院される方も60代以降の方が多く、その中でも特に多いのが 腰部脊柱管狭窄症 です。

腰部脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症は、腰椎の中にある靭帯が厚くなることで脊髄や神経が圧迫される病気です。

主な症状

  • 長時間続けて歩けない(間欠性跛行)
  • 腰から足にかけての痛み・しびれ
  • 前かがみで症状が楽になる

臨床的には、70代以降の男性や、長期間デスクワークを続けてきた方に多く見られます。

当院の鍼灸アプローチ

当院では、腰痛の原因に合わせて以下のような施術を行います。

  • 腰部の深部血流を改善
  • 筋肉の硬結(こり)の緩和
  • 神経の興奮をしずめて症状を和らげる

特に好発部位である 第4・第5腰椎 周辺にアプローチします。
具体的には、腰部の体表から触れられる腸骨稜(腰眼穴)や第5腰椎の位置を確認し、深部の神経や筋肉に鍼で刺激を与えます。

期待できる効果

  • 脊柱起立筋の過緊張を緩和
  • 下肢へ走行する腰神経叢・仙骨神経叢の働きを整える
  • 歩行時の痛みやしびれの軽減

著者プロフィール 飯島 隆行(いいじま たかゆき)

群馬県伊勢崎市『くにさだ鍼灸整骨院』院長

医師に見放され、長い後遺症の経験から、「命の尊さ」と「信じる力」を大切にする鍼灸師。
経絡治療を得意とし、東洋医学の養生法でアドバイスする。

東京自由が丘 脈診臨床研修会所属 認定治療院

飯島 隆行