冬におすすめ!体が温まる身体に優しい旬食材
こんにちは、くにさだ鍼灸整骨院です。
今年は例年に比べて暖かい日が多く、「冬らしさ」をあまり感じられない方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、冬の空気はやはり冷たく、朝晩の寒暖差や室内外の気温差によって、身体が冷えやすくなることに変わりはありません。特に冷え性や肩こり、腰痛などをお持ちの方にとっては、暖冬であっても油断できない季節です。
そんな冬を健やかに過ごすために大切なのが「身体を内側から温めること」。その一つの方法が 旬の食材を上手に取り入れること です。
鍼灸の世界では「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。これは「気血の流れが滞ると痛みや不調が生じる」という意味で、血行不良や冷えは不調の大きな原因と考えられています。したがって、冬場は身体を冷やさず、代謝を促すことがとても大切なのです。
今回は、随筆調で少し柔らかく、そして専門的な視点も交えながら「身体を温める旬の食材」についてお話していきます。
■ 根菜類 ― 大地の力で身体を芯から温める
秋から冬にかけて旬を迎える根菜類。大根、にんじん、ごぼう、里芋、れんこん……これらはどれも土の中でじっくり育ち、大地のエネルギーを蓄えています。
大根はおでんや煮物にすれば胃腸を温め、消化を助ける働きがあります。にんじんはβカロテンが豊富で、粘膜を保護して風邪予防にも役立ちます。ごぼうは食物繊維がたっぷりで腸内環境を整え、巡りを改善します。
昔から「冬は根菜を食べよ」と言われるのは、こうした働きがあるからです。例えば、熱々の大根餡かけを口にしたとき、身体の中からじんわり広がる温かさは、栄養面だけでなく心まで満たしてくれるものです。
■ 豆腐 ― 優しさと滋養を兼ね備えた冬の味方
豆腐は一年中食べられますが、寒い冬には「湯豆腐」としていただくのが一番。
豆腐にはイソフラボンという成分が含まれており、女性ホルモンに似た作用を持つことで知られています。血行促進や代謝アップに役立つため、冷えやすい女性に特におすすめです。
出汁の中で静かに温められた豆腐を口に運ぶと、ふわっとした柔らかさとともに身体全体がほぐれていくような感覚があります。忙しい日々の中で「ちょっと一息つきたい」ときに、湯豆腐のようなシンプルな料理は、心の養生にもつながります。
■ 生姜 ― 冷え対策の王様
冬の養生食材といえば、やはり「生姜」を外すことはできません。
生姜には「ジンゲロール」「ショウガオール」といった成分が含まれており、血流を促進して身体を内側から温めます。紅茶にスライスを入れたジンジャーティーや、煮物に加える生姜は、まさに冬の定番。
鍼灸の世界でも「艾(もぐさ)」と組み合わせて使うことが多く、特に冷え性の方には生姜灸という伝統的な施術法もあります。
腰痛と鍼灸の効果の中でも触れましたが、血流を促すことは冷え対策にもつながります。
食材としても治療素材としても重宝される生姜は、まさに東洋医学が認める冷え対策の王様です。
■ 養生の心得 ― 季節に合わせて身体を調える
冬は「腎」の季節といわれ、腎臓や泌尿器系、腰回りを大切に養うことが健康につながります。冷たい飲み物や生野菜ばかりではなく、温かい汁物や煮込み料理を中心にした食事を心がけましょう。
旬の食材を取り入れることは、単に栄養を得るだけではなく、「自然のリズムに沿った生活」を実現することでもあります。人間は自然の一部であり、季節の流れに逆らわず暮らすことが養生の基本です。
冷えに悩む方は、自律神経の乱れと鍼灸治療も合わせて読むと理解が深まります。
■ まとめ
暖冬とはいえ、冷えはじわじわと身体に影響を及ぼします。
根菜類で胃腸を温め、豆腐で滋養を補い、生姜で巡りを良くする。そんな旬の食材を日常に取り入れることで、身体だけでなく心まで温まります。
「冷えは万病のもと」といわれます。日々の食事に少し意識を加えることで、不調を防ぎ、健やかな冬を迎えることができます。
もし「冷えがつらい」「肩こりや腰痛が冬になると悪化する」といったお悩みがある方は、食養生だけでなく、円皮鍼(置き鍼)の使い方と注意点のようなセルフケアも取り入れつつ、鍼灸による身体のケアも効果的です。
くにさだ鍼灸整骨院では、冷え体質や慢性的な不調に合わせた施術をご提案しています。
体の冷えでお困りの方は、ぜひ くにさだ鍼灸整骨院 までお問い合わせください。
一緒に「温まる身体づくり」を始めていきましょう。
