耳鳴りとは?原因と鍼灸による改善法を紹介

耳鳴りに関して

こんにちは、伊勢崎市国定町にある「くにさだ鍼灸整骨院」です。
病院で薬を飲み続けてもなかなか良くならない耳鳴りにお悩みの方へ、鍼灸治療が有効な場合があります。
このブログでは、耳鳴りの原因・分類・一般的な治療法、そして当院で行っている鍼灸治療について詳しく解説します。

耳鳴りとは?

耳鳴りとは「外界からの音刺激がないのに自覚的に感じられる音感覚(雑音)」と定義されます。
耳鳴りには次の2種類があります。

  • 自覚的耳鳴り(非振動性耳鳴り):本人だけが感じる耳鳴り。耳鳴り患者の90%以上を占めます。
  • 他覚的耳鳴り(振動性耳鳴り):筋音や血流の拍動が原因で、治療者も器具を使えば確認できる稀なタイプ。

耳鳴りの成因

  • 神経説:聴覚神経の興奮が過敏になり、耳鳴りとして感じられる。
  • 伝音説:耳小骨筋の痙攣、血流雑音、耳垢の接触などを耳鳴りとして自覚する。

耳鳴りの分類

  • 頭蓋内耳鳴り(頭鳴):頭の中で鳴っているように感じるタイプ。血流雑音が関与している可能性があります。
  • 耳性耳鳴り:自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りを含むが、特に自覚的耳鳴りが圧倒的に多い。

一般的な耳鳴り治療

病院で行われる治療は、薬物療法やTRT療法(音響療法)が一般的です。
しかし、これらの治療で改善が見られない場合、鍼灸治療が効果的な可能性があります。

現代医学的な鍼灸治療

耳周囲は敏感な部位のため、痛みが出ないように注意して施術します。
局所治療では以下のツボを使用します。

  • 耳門
  • 聴宮
  • 聴会
  • 翳風

また、首の筋緊張が耳鳴りに影響することが多いため、首の治療も同時に行います。
首の緊張が椎骨動脈や内耳の血流を妨げ、耳鳴りを悪化させていると考えられるからです。

東洋医学的な鍼灸治療

東洋医学では耳鳴りを体質に応じて分類し、それぞれに適したツボを使います。

気血両虚型

脾胃虚弱や過労で気血が不足し耳鳴りが発症。
倦怠感・疲労感・下痢・月経不順を伴う場合あり。
→ 脾兪、胃兪、耳周辺のツボを使用。

痰湿中阻型

暴飲暴食で脾胃の機能が低下し、水湿が停滞して痰が生じる。
耳鳴りやめまい、頭痛、食欲不振、足の冷えを伴う場合あり。
→ 太白、三陰交、陰陵泉を使用。

腎精不足型

加齢による腎気の衰えが原因。
腰痛・無気力・手足のほてり・集中力低下を伴う場合あり。
→ 太谿、腎兪、関元を使用。

耳鳴りに悩む方へ

耳鳴りは継続的な鍼灸治療で改善が期待できます。
病院の薬や音響療法で効果が得られなかった場合でも、体質に合わせた鍼灸で変化が出るケースは少なくありません。

伊勢崎市国定町で耳鳴りにお悩みの方は、ぜひ「くにさだ鍼灸整骨院」にご相談ください。

著者プロフィール 飯島 隆行(いいじま たかゆき)

群馬県伊勢崎市『くにさだ鍼灸整骨院』院長

医師に見放され、長い後遺症の経験から、「命の尊さ」と「信じる力」を大切にする鍼灸師。
経絡治療を得意とし、東洋医学の養生法でアドバイスする。

東京自由が丘 脈診臨床研修会所属 認定治療院

飯島 隆行