[症状別]鍼灸は背中の痛みやコリ改善におすすめ!

[症状別]鍼灸は背中の痛みやコリ改善におすすめ!

原因や効果・セルフケアについて解説

日常生活の中で背中の痛みやコリに悩まされ、できるだけ早く解消したいと思っている方も多いのではないでしょうか。背中のコリや痛みは、鍼灸治療によって緩和できる可能性があります。

今回は、背中の痛みやコリの原因、鍼灸治療に期待できる効果についてご紹介します。背中のつらい症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

背中の痛み・コリの原因

背中の痛み・コリの原因は、その人の生活習慣や癖により異なります。ここでは、背中の痛み・コリの主な原因について解説していきます。

筋肉の緊張・疲労

運動や長時間のデスクワーク、姿勢の悪さなどにより筋肉が緊張・疲労し、痛みやコリが生じます。近年は、スマホやPCの使い過ぎが影響しているとも言われています。

目や肩の筋肉ばかりに負担がかかり、眼精疲労、VDT(Visual Display Terminal)症候群が原因で、背中の痛み・コリを発症している方も少なくありません。改善を目指すには鍼灸治療以外に、スマホやPCの画面から離れる時間を作るなど、生活習慣を変える意識も必要です。

骨の異常

病気やケガで骨がずれてしまったり、骨の形が変わってしまったりして、痛みやコリにつながることもあります。骨の異常が起こる病気として多いものは、以下のとおりです。

・変形性脊椎症

・椎間板ヘルニア

・脊椎カリエス

・背部脊柱狭窄症

・骨粗しょう症 など

骨折や打撲などのケガも、背中が痛む原因になります。背中にケガをすると、呼吸するだけでも痛いことがあるので、骨の弱い高齢者は転んだり、高いところから落ちたりしないように注意しましょう。

内蔵の不調

内臓の病気が原因で、背部の痛みが生じることもあります。以下、内臓の不調として考えられる病気です。

・腎結石、尿路結石

・ガン(膵臓・膀胱・胃)

・腎孟腎炎

・胃・十二指潰瘍

・胆石症

・急性膵炎

・腹部大動脈瘤・腹部大動脈解離

・急性心筋梗塞

・肺塞栓  

・肺炎 など

背部の痛みがあり、以下の症状に心当たりがある方は、重大な病気にかかっている、または早急な治療が必要になる可能性があります。痛みをそのままにせず、早めに病院を受診しましょう。

・背部に我慢できないほどの強い痛みを感じる

・手に痺れを感じる

・息苦しさがある、または動悸がして胸に痛みがある

・3ヶ月以上痛みがあり、改善しない

・体重が減る、手に痺れがある、高熱など痛み以外の症状がある

背中の痛み・コリに対する鍼灸治療の効果

鍼灸治療によって、背中のつらい症状を改善できる可能性があります。鍼やお灸で背中にあるツボを刺激し、痛み・コリを緩和する効果が期待できるためです。

ここからは、背中の痛み・コリに期待できる鍼灸治療の効果について解説していきます。

筋肉のコリをほぐす

肩甲骨や背骨の硬くなった筋肉のコリをほぐすことで、痛みもやわらぎます。鍼灸治療を施すことで、しっかりと深部から身体が温まって血行が促進され、硬くなった筋肉がほぐれやすくなります。

自律神経を整える

鍼灸には、自律神経を整える働きがあります。鍼灸の刺激が血管や内蔵に働きかけることで、血管が調節されたり、内臓の働きが良くなったりする可能性があります。そのため、ホルモンバランスや交感神経、副交感神経のバランスがとれ、自律神経が整いやすくなるのです。

血流を促進し、治癒力を高める

コリや痛みの原因のひとつに、筋肉がガチガチに固まって血流が悪くなっているケースが挙げられます。熱で身体を温めたり、ツボを刺激したりすることで、疲れがとれやすくなります。また、よく使う手や椅子に座っている時間が長い人はお尻など、コリの原因になっている部分に鍼を施すのもいいでしょう。

背中の痛み・コリに効果的なツボ

ツボを刺激することで、背部の痛みやコリを解消する効果が期待できます。鍼灸では、以下のようなツボに対して施術を行います。

膏肓(こうこう)
肩甲骨の内側の中央にあり、背中の痛みやコリ、肩こりにいいとされています。また、血行不良による手足の冷えなどにも効果が期待できます。

天宗(てんそう)
肩甲骨の中央にある少しくぼみのある、押すと痛い部分のことです。刺激すると、背中全体の筋肉をほぐし、痛みやコリを軽減してくれます。

華陀夾脊穴(かだきょうせきけつ)
背骨の左右に一対ずつあります。背中の痛みだけでなく、肩こりや腰痛、自律神経系にも働きかけるツボです。

中府(ちゅうふ)
鎖骨の下、外側にあるツボで、呼吸を楽にする働きがあります。胸の筋肉をほぐすことで、背筋も伸びやすくなるので、背中のコリを改善する効果も期待できます。

肺兪(はいゆ)
心兪(しんゆ)
膈兪(かくゆ)
背中の上部から肺兪、心兪、膈兪という順番で、背中の肩甲骨と背骨の真ん中に位置しているツボです。背中のコリが原因で、息苦しさを感じる場合に刺激すると効果が期待できます。

背中の痛み・コリを予防するセルフケア

日頃から自分でできるケアを行うことで、背中の痛みやコリを予防・改善できます。ここからは、セルフケアの方法について解説します。

良い姿勢を意識する

立ったときの良い姿勢とは、耳・肩・腰・膝・くるぶしが一直線になる状態です。腹筋に力を入れて、背筋を伸ばし、良い姿勢を意識しましょう。その際、猫背や反り腰になっていないか気を付けてみてください。

姿勢が悪いと、身体のあらゆるところに不調を起こす原因にもなります。普段から良い姿勢でいることを意識し、身体の調子を整えましょう。

長時間同じ姿勢を続けない

デスクワークや立ち仕事など、長時間同じ姿勢を続けないことがポイントです。スマホの画面を見たり、PCでの作業を1時間行ったりしたら、休憩を挟むように意識しましょう。画面から離れたら、首を動かしたり、ストレッチをしたりして身体を動かすことが大切です。

ストレッチを習慣にする

生活にストレッチを取り入れて、常に身体をほぐれた状態にしましょう。習慣にすることで筋肉が凝り固まらず、背中の痛みやコリなどの症状の改善も期待できます。

背中の痛み・コリにお悩みの方は「くにさだ鍼灸整骨院」にお越しください

今回は、背中の痛み・コリに対する鍼灸治療、その症状が起こる原因についてご紹介しました。背中のつらい症状は、病気や骨の異常、日常生活での習慣が大きく関わっているため、鍼灸治療以外にも意識すべき点が多くあります。

25 鍼灸 背中

伊勢崎市で背中の痛み・コリにお悩みの方は、ぜひ「くにさだ鍼灸整骨院」にお越しください。ご自身のお悩みに合わせた治療方法のご提案、施術をいたします。

著者プロフィール 飯島 隆行(いいじま たかゆき)

群馬県伊勢崎市『くにさだ鍼灸整骨院』院長

医師に見放され、長い後遺症の経験から、「命の尊さ」と「信じる力」を大切にする鍼灸師。
経絡治療を得意とし、東洋医学の養生法でアドバイスする。

東京自由が丘 脈診臨床研修会所属 認定治療院

飯島 隆行

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