腰痛の原因とは
腰痛は日本人の有症率が最も高い疾患の一つであり、国民病とも呼ばれています。伊勢崎市周辺でも、腰痛を主訴として来院される患者は非常に多く見られます。
腰痛の原因は単一ではなく、複数の因子が関与して発症します。代表的な要因として以下が挙げられます。
- 長時間の同一姿勢による筋疲労
- 運動不足に起因する筋力低下
- 急激な温度変化に伴う血流不全
- 生活習慣の偏りや体の歪み
- 精神的ストレスによる自律神経の不均衡
これらの要因が複合的に作用することで腰部筋群や神経組織に負荷がかかり、疼痛やしびれを生じます。
関連する症状としては肩こりや首の緊張もあり、同様のメカニズムで発症することが知られています。
👉 肩こりの原因は姿勢と筋肉の緊張?鍼灸で改善
伊勢崎市くにさだ鍼灸整骨院における腰痛治療の基本方針
腰痛の多くは筋肉の過緊張により腰椎や骨盤が十分に支えられず、さらにその状態が神経を圧迫することで発症します。
単なる一時的なマッサージでは根本改善に至らず、再発を繰り返す症例が多く認められます。
当院では以下の施術を組み合わせ、腰痛の改善を図ります。
- 手技療法による筋緊張の緩和
- 電気治療による血流促進と神経鎮静
- ストレッチによる可動域の改善
- 鍼灸治療による神経興奮の正常化と自然治癒力の活性化
患者の症状を詳細にカウンセリングし、適応する施術を選択することを基本方針としています。
急性腰痛(ぎっくり腰)に対する鍼灸治療
急性腰痛、いわゆるぎっくり腰は、重労働や不意の動作によって腰部筋組織が過度に緊張し、神経組織を急激に圧迫することで発症します。
施術においては、急性期に強い刺激を加えることは予後不良につながるため避け、約1週間を目安に軽度の鍼刺激や温熱療法を行い、神経の興奮を段階的に鎮静させていきます。
その後、症状の軽減に伴いストレッチや運動療法を併用し、約1か月での回復を目標とします。
慢性腰痛と大腰筋・脊柱起立筋の関与
慢性腰痛は、急性腰痛のように突発的な激痛を伴わず、長期間にわたり腰部に不快感や鈍痛が持続する状態を指します。
主要因としては大腰筋の萎縮および脊柱起立筋の異常硬結が考えられます。
これらの筋群の機能低下は、腰椎や骨盤の不安定性を招き、結果として坐骨神経痛を合併することも少なくありません。
臀部から下肢にかけてのしびれや疼痛は、腰部疾患の典型的な随伴症状です。
坐骨神経痛に関しては、下記の記事においても詳細を記載しています。
👉 腰痛改善には鍼灸が効果的|鍼灸治療の効果と改善方法
当院ではうつ伏せ姿勢で背骨両側や股関節周囲に刺鍼し、筋緊張を緩和する施術を実施します。
数か月単位での改善を目標とすることが多く、継続的な治療が推奨されます。
坐骨神経痛に対する鍼灸治療
坐骨神経痛は、腰椎から下肢にかけて走行する坐骨神経が圧迫されることで発症します。
臨床的には臀部、大腿後面、下腿外側にかけてのしびれや疼痛が特徴的です。
鍼灸治療においては以下のアプローチを行います。
- 坐骨神経走行上に刺鍼し、低周波通電により持続刺激を加える
- 向う脛の経穴「足三里」に刺鍼し、筋緊張の緩和を図る
- 腰椎から仙骨部にかけての刺鍼により神経根障害に対応する
これらの方法により、神経興奮の抑制と筋緊張緩和を同時に実現します。
治療経過と回復の目安
- 急性腰痛(ぎっくり腰):約1か月で改善
- 慢性腰痛:数か月から半年を目安に症状軽減
- 坐骨神経痛:症状の強度に応じて3か月から半年の継続施術が必要
神経組織の回復は時間を要するため、症状が軽快しても違和感が一定期間残存することがあります。
これは自然経過であり、継続治療により徐々に安定していきます。
腰痛予防とセルフケア
腰痛の再発防止には日常生活でのセルフケアが不可欠です。
- 正しい姿勢を維持する
- 適度な運動とストレッチを行う
- 腰部を冷やさないよう留意する
- 睡眠環境を整備する
治療後の生活指導については、以下の記事も参考になります。
👉 鍼治療後の当日・翌日以降の過ごし方は?
伊勢崎市で腰痛・坐骨神経痛にお悩みの方へ
腰痛や坐骨神経痛は放置すると慢性化し、日常生活に深刻な支障をもたらします。
伊勢崎市国定町のくにさだ鍼灸整骨院では、鍼灸を中心とした施術により症状の根本改善と再発予防を図っています。
地域に根差した専門機関として、患者一人ひとりに適した施術を提供しております。