めまい・ふらつきの原因と改善方法|自律神経×首こりの専門鍼灸【伊勢崎市】

めまいと頭痛の関係

■ はじめに
「頭が重い」「ふわふわする」「目の奥が痛い」「立ち上がったときにクラッとする」。
こうした不調は、めまいと頭痛が同時に出ているケースでよく見られます。
病院で検査を受けても「異常なし」「ストレスでしょう」と言われ、
薬を飲んでも良くならず、不安な気持ちのまま何ヶ月も過ごしている……
当院には、そのような方が毎週のように来院されます。
そして実際にお話をうかがうと、
めまいと頭痛は“別々の症状”ではなく、同じ根っこを持つ一つの不調として現れていることが非常に多いのです。
この記事では、
自律神経
首肩の筋緊張
血流
気圧・天候
東洋医学の「気・血・水」
こうした複数の視点から、めまいと頭痛のつながりをわかりやすく解説します。
そしてそのうえで、
なぜ鍼灸が改善に向かわせるのか、当院では何を重視して施術を行っているのか
を、私の臨床経験からお話しします。

■ 1. めまいと頭痛は“首”でつながっている
まず結論からいうと、
めまいと頭痛の多くは「首の緊張」が共通原因です。
● ストレートネック
● デスクワーク
● スマホ姿勢
● 歯の食いしばり・顎の緊張
● 深い呼吸ができていない
こうした条件がそろうと、
後頭部〜首のつけ根(天柱・風池周囲)がカチカチに固まってきます。
この部分には、
視覚
平衡感覚
血流調整
自律神経
と深く関わる神経が密集しているため、ここが固まると頭痛もめまいも同時に出やすくなるのです。
実際、当院に来る患者様の多くは
「頭痛の日はめまいが悪い」
「めまいが強い日は目の奥が痛い」
とおっしゃいますが、これは偶然ではありません。

■ 2. 自律神経の乱れが両方を悪化させる
めまい・頭痛の発生メカニズムを語るうえで欠かせないのが 自律神経 です。
自律神経が乱れると、
血管が急に広がる → 坐骨神経痛のようなズキッとした頭痛
血管が急に縮む → ギューッと締めつけられる緊張型頭痛
血流が不安定になる → 脳の血流バランスが崩れ、ふらつく
呼吸が浅い → 酸素不足でめまいが出やすい
このように、
めまいと頭痛は自律神経の乱れから同時に現れやすいのです。
ではなぜ、自律神経は乱れるのでしょうか?
原因の多くは次の3つに集約されます
ストレス・不安・緊張
疲労の蓄積・睡眠の質の低下
呼吸の浅さ・姿勢不良
特に「息が浅い」状態はめまいと頭痛の両方を悪化させます。
現代の暮らしでは、多くの人が
気づかないうちに“無意識の力み”の中で生活しています。
肩が少し上がっている
眉が寄っている
首の後ろが固い
呼吸が胸の上だけ
こうした「小さな緊張」が積み重なり、
気づかないうちに心身は疲弊し、めまいや頭痛として表れてきます。

■ 3. 東洋医学から見た「めまい×頭痛」
東洋医学では、めまいも頭痛も次のような要素が絡んで起こると考えます。
● 気の上逆
ストレスが強いと「気」が上に昇り、頭がパンパンに張ったような痛みやめまいが起こる。
● 気血不足
身体が弱り、頭に十分なエネルギーが回らず、ふらふらする・締め付けられる頭痛が起こる。
● 痰湿(余分な水分)
湿気・気圧・天候変化に弱くなり、頭が重だるい、めまいがする。
● 肝・腎の弱り
加齢や疲労、長時間のパソコンなどで弱り、「ふらつき」「眼精疲労」「頭痛」を併発する。
これらは現代医学では“自律神経・血流・筋緊張”と説明されますが、
東洋医学ではそれを もっと深く総合的に捉えている と感じます。
めまいと頭痛を改善するためには、ただ症状を抑えるのではなく
身体の根底にある気・血・水のバランスを整えることが必要なのです。

■ 4. 気圧と天気で悪化する理由
めまい・頭痛どちらも、低気圧のときに悪化しやすい。
これは多くの方が実感しているはずです。
気圧が下がる → 血管が広がる → 頭痛
気圧が下がる → 内耳の気圧調整が乱れる → めまい
つまり、
同じ気圧変化が、同時に“頭”に影響を与えているわけです。
東洋医学でも
「湿(しつ)」=湿気が身体に溜まると頭が重くなる
「腎の弱り」=気圧変化に弱くなる
と説明されており、非常に一致しています。
 

■ 5. 当院での施術:めまいと頭痛を同時に改善する理由
当院の施術では、頭痛だけ、めまいだけ…と部分的にみるのではなく
“根っこ”から整えることを最優先にしています。
◎ ① 自律神経の調整
百会・内関・太衝・足三里などを使い、
呼吸が深く入り、全身がゆるむ状態をつくります。
多くの方が施術中に
「呼吸が勝手に深くなる」
「頭がスーッとする」
と感じます。
◎ ② 首・肩の深層筋(天柱・風池)の緩和
めまい・頭痛が同時にある人は
100%といっていいほど首が固い。
後頭骨のきわをゆるめることで、
視覚
自律神経
血流
平衡感覚
すべてが整いはじめます。
◎ ③ 眼精疲労の改善
頭痛・めまいの裏に隠れていることが多いのが 眼の疲れ
スマホ、PC、LED照明、視覚ストレス。
目の疲れから首が固まり、そこからめまいや頭痛になる人が非常に多いです。
当院では、眼の周囲のツボや首肩の関連ポイントを丁寧に調整し、
「視界が明るくなる」とおっしゃる方も多くいます。
◎ ④ 呼吸を深める治療
緊張している人は肺の上だけで呼吸をしています。
鍼灸で胸郭がゆるみ、横隔膜が動きやすくなると
自然と呼吸は深くなり、自律神経も整っていきます。
ゆるいようで、最も効果のある部分です。

■ 6. 私が現場で感じていること
私は長年、
めまい・頭痛・自律神経の不調に悩む人を数多くみてきました。
その中で強く感じているのは、
不調は“心身のサイン”として表れているということ。
忙しさや気遣い、責任感、疲れの蓄積。
「大丈夫」と自分に言い聞かせながら、
実際は身体の声を置き去りにしてしまっている人が多い印象です。
治療というのは、
その方の身体だけでなく、
心と生活リズムまで静かに整っていく時間なのだと思っています。
施術が進むごとに
「頭の中が静かになっていく」
「余計な緊張が抜けていく」
そんな変化が訪れます。
その静けさの中で、
ようやく身体は本来の回復力を取り戻していきます。

■ 7. めまいと頭痛は同時に良くなる
首の緊張
自律神経の乱れ
気圧の影響
眼精疲労
東洋医学的な気・血・水の失調
これらは互いに影響し合い、
めまいと頭痛を“同時に”悪化させます。
そして逆にいえば、
整えるポイントを正しく捉えれば、めまいと頭痛は同時に改善していくということです。
あなたの身体は、本来とても繊細でよくできています。
乱れたときも、整えれば必ず応えてくれる。
そのための道筋を見つけるのが、
私たち治療家の役割だと思っています。


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