血圧の考え方と鍼灸による調整

血圧の考え方と鍼灸による調整

こんにちは、伊勢崎市国定町にある「くにさだ鍼灸整骨院」です。
今回は「はり灸で血圧を正常に近づけることができるのか?」というテーマをお届けします。

なぜ血圧は上がるのか?

加齢とともに高血圧の方は増えてきます。上が160を超える方も珍しくありません。
血圧が上がる理由は、体の隅々まで血液を届けるために脳が心臓に「もっと強く送れ」と指令を出すためです。

血圧の数値は以下の要素に比例します。

  • 心臓の拍出量と勢い
  • 血管の弾力性
  • 血管内腔の状態

つまり血圧上昇は体の防御反応であり、ホメオスタシス(恒常性維持機能)が働いた結果でもあるのです。

降圧剤とその限界

降圧剤を服用すると確かに数値は下がります。しかしそれは恒常性を抑え込んでいるにすぎず、一時的な数値の安定を得るために一生飲み続けることになります。

もちろん降圧剤にはメリットもあります。血管の破裂や動脈瘤などのリスクを下げることは確かに有効です。
しかし同時に、血液供給が減ることで臓器や筋肉への栄養不足を招き、細胞壊死や癌のリスク増加といった側面もあるのです。

鍼灸による血圧調整の仕組み

当院の鍼灸では、患者様の脈を診ながら適切なツボに浅く鍼を施し、必要に応じて灸を併用します。これにより次のような効果が期待できます。

  • 末梢の血流改善による血圧負担の軽減
  • 自律神経を副交感優位にして血管の質を整える
  • 全身の臓器に血液を行き渡らせるサポート

単に数値を下げるのではなく、心臓や血管が本来の役割を果たせるよう調整していきます。

血圧の定義と現代の問題点

一昔前は「高血圧=160以上」とされていましたが、基準は時代とともに150、140、現在は130と引き下げられてきました。
その結果、高血圧と診断される人口は増え、降圧剤の処方量も過去の6倍に膨れ上がっています。

しかし大切なのは「数値に一律で当てはめること」ではなく、年齢・体質に応じた適正血圧を考えることです。

まとめ

血圧は体が必要に応じて調整している生理反応であり、ただ下げれば良いというものではありません。
薬の力で無理に下げることが逆にリスクを増やすケースもあります。

鍼灸は、血流改善・自律神経の調整を通じて自然に血圧を整えるサポートが可能です。
伊勢崎市国定町で「薬に頼らず血圧を安定させたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

著者プロフィール 飯島 隆行(いいじま たかゆき)

群馬県伊勢崎市『くにさだ鍼灸整骨院』院長

医師に見放され、長い後遺症の経験から、「命の尊さ」と「信じる力」を大切にする鍼灸師。
経絡治療を得意とし、東洋医学の養生法でアドバイスする。

東京自由が丘 脈診臨床研修会所属 認定治療院

飯島 隆行